「帝国」と「祖国」のはざま――植民地期台湾映画人の交渉と越境
岩波書店 / 2010-8-27出版
简介

「帝国」日本と「祖国」中国のはざまで映画に自己表現の場を求め「交渉」と「越境」を繰り返した植民地期台湾映画人。植民地台湾での「交渉」はなぜ映画製作を産業化させることができなかったのか。「越境」した映画人、劉吶鴎はなぜ「漢奸」として暗殺され、何非光はなぜ「忘却」されることになったのか。本書は、各地のアーカイブ資料や日記・書簡・インタビューなどを用いて、台湾‐上海‐重慶における映画をめぐる政治を解きほぐしながら、彼らの足跡を明らかにする。失われた映画史の環をつなぐ初の試み。