万葉集 全訳注原文付(一) (講談社文庫) 评价人数不足
读书笔记 十七
氷見檸檬
額田王
味酒(うまさけ) 三輪(みわ)の山 あをによし 奈良の山の 山際(ま)に い隠(かく)るまで 道の隈(くま) い積(つ)もるまでに つばらにも 見つつ行かむを しばしばも 見放けむ山を 情(こころ)なく 雲の 隠さふべしや

三輪の山は、奈良の山々の山間に隠れるまでも、道の曲り目が幾重にも重なるまでも、つくづくとよく見ながら行きたいのに。何度も眺めやりたい山なのに、無情にも、雲が隠すなんてことがあってよいものだろうか。

「味酒」は「味酒(うまさけ)」と訓む。「味」「酒」は正訓字で共に形声文字。「味酒」は文字通り、味の良い酒のこと。それを神に供えることから、神に供える酒の「神酒(みわ)」(現在では「みき」と言う)に通じ、同音の地名「三輪」や、三輪山と同義の「三諸(みもろ)」「三室(みむろ)」「神名火(かむなび)」などにかかる枕詞として用いられるようになった。上代では四音のまま使われたが、後には「うまさけを。うまさけの。」と5音で使われるようになる。

この歌は天智天皇が都を近江に移すときに、住み慣れた大和の都を離れ、いままで自分たちを護ってくれていた三輪山のご加護からも離れていく寂しさと不安を、額田王(ぬかたのおほきみ)が詠ったものと言われています。 いまでも近江と大和は簡単には行き来できない距離ですが、万葉の時代ともなるとほとんど今の外国に移り住むほどに遠い距離に感じていたはずです。 このときの人々の不安がどれほどのものであったか想像できますね。 額田王はその不安な皆の気持ちを代表して詠うとともに、三輪山に対して、土地を離れてもどうかこれからも見護っていてほしいとの祈りの言葉を捧げているわけです。

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